自宅での業務サーバ稼働に関する覚え書き

ML350e

概要

自宅での個人的な検証用として、HPのサーバを買いました。
以下に挙げる2つの観点からメモを書き残します。

  • 使っていて気づいたこと、気をつけるべきこと諸々
  • 個人宅で業務用サーバを使う時のTips

本稿の環境

サーバ機種

HP ProLiant ML350e Gen8

正面図

選定時に気をつけたポイント

  • 新品購入はせず、オークションで探す。
  • DDR3メモリ搭載モデルであること。
     理由:DDR4対応モデルの場合、メモリ代が高くつくため。
        DDR3メモリなら中古市場での入手が容易かつ安価。
  • DDR3メモリ搭載モデルの中で、なるべく新しめの機種を探す。
     理由:機種が古すぎると、最大メモリ搭載量が少ない(32GBとか)
  • 自宅という設置場所の都合上、置き場所が限られるので、物理的なサーバ台数は1台に抑え、搭載メモリ量で勝負する
    例:最大32GB搭載可能の安いサーバを4台買うのではなく、128GB搭載できるサーバを1台買っていくスタイル

HDDの増設

業務用サーバが自作PCと大きく異なる点として、Diskの増設がひどく手間であることを思い知りました。

自作PCでのディスク増設

自作PCや一般的なデスクトップPCの場合、ディスク増設は下記のとおり、実に単純明快です。

  1. HDDないしSSDを用意する。
  2. 3.5インチシャドウベイにHDD/SSDをネジ止めする。

 

業務用サーバでのディスク増設問題点・考慮事項

自作PCと比較して、業務用サーバでのディスク増設の問題点について整理します。

まずHDDの搭載ベイが専用のドライブケージであるため、HDD/SSDをそのままでは搭載できません。そもそもネジ止めできません。

ドライブケージは写真が無かったのでマニュアルから引用しますと、
こんな外観↓をしたHDD搭載専用かごです。

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ドライブケージの入手については、以下の問題点があります。

  • 業界標準規格ではないため、特定のメーカーの特定の機種の特定の世代に合致するケージを買う必要がある。
  • メーカー定価で買うと1~2万円近くする。
    あまり古いとメーカー直販や通販でも手に入りにくい。
  • オークションや中古市場で探す場合、特定の型番を狙って手に入れるのはなかなか難しい。

ドライブケージがあればもうOKかというとそれで話は終わりでは無く、

  • ドライブケージの接続先となるストレージカード(アレイコントローラ)を用意する
  • ドライブケージに適合するHDDマウンターを用意する

というハードルがまだ残っています。

アレイコントローラはPCIeスロットに搭載する増設RAIDカードです。
メーカー定価で8万ほどします。

マウンターはこんな感じ↓の外観をしており、HDDを囲い込むように取り付けます。

HPマウンタ
これまたメーカー及びドライブケージとの適合性を意識して型番指定で探さないといけません。

うちのサーバーですと、標準で3.5インチ×4ドライブ分のドライブケージが搭載されていました。
以下、標準搭載のHDDをSSDに換装した際の作業過程を記します。

  1. ドライブケージから既設のHDD(マウンター付き)を取り外し
  2. HDDからマウンターを取り外し
  3. 交換用SSDを3.5インチ変換アダプタに取り付け
    (本例では裸族のインナー for PC(型番:CRIN2535PC)を使用)
    DSC_5914

     DSC_5915

  4. 手順2.で既存HDDから取り外したマウンターを移植
    DSC_5918
  5. 手順1.で外したスロットに再実装

以上で完了です。

2本目以降のSSDを増設するためには、このマウンター(HP型番:652998-001)を追加で調達する必要がありますが、あまりにマイナーすぎる商品のためか、国内の通販サイト/オークションでは見つかりませんでした。
(海外の通販サイトに在庫がありそうなので、今のうちに2つくらい買っておこうかなと思っていますが、こんなプラスチックの板きれみたいなものに25~40ドル払うのはなかなかに業腹です)

また、搭載HDDの総数が5本目に達した場合は既存のケージでは足りなくなるため、新規にドライブケージとアレイコントローラを購入しなければなりませんが、入手性・費用面からみてあまり現実的では無いと考えています。

上記から、サーバのディスク増設について以下の方針を導き出しました。

  • ディスクを増設する際は、そのとき買える範囲内で可能な限り大容量のSSDとする。
    (小容量のSSDをちょこちょこと何本も増設、はしない方針)
  • ディスクの最大搭載本数は4本までと心得る。
    (アレイコントローラとケージの増設はよほどのことが無い限り、しない方針)

せっかくの業務用サーバーなんだからとディスクをじゃぶじゃぶ増設したくなるところですが、上記の経緯から増設にはとても慎重にならざるを得ません。

補足

その他に思いつく解決策として、サーバのローカル上のディスクを増やすのではなく、NFS/iSCSI対応のNASを用意することで、サーバーの外部(LAN上)にデータ保存域をオフロードする手段も考えられますが、

  • 家庭用のNASをNFS/iSCSIマウントしてデータストアとして使った場合に、パフォーマンスが出るのか疑わしい。
  • 常時稼働させる機械はなるべく少なくしたい。できればサーバ1台で全てを完結させたい。

という思いがあり採用を見送ります。

モニター接続設定

本体のD-sub15PinコネクタにフルHDのワイドモニターを接続して使用したところ、BIOSのPOST画面の後、画面に何も映らなくなりました。
画面サイズで「アスペクト」を選択することで映るようになりました。
(画面が映らなかった時は「フル」を選択していた)

 

■ESXi6.0(HPカスタマイズ版)はインストール失敗
 
下記に該当
 
原因
搭載されていたSAS Diskに既にパーティションがあったため。
 
対策
・KNOPPIXでブート
 失敗
 FDISKでディスクが見えず
 GUIが起動せず、GUIのパーティション操作ツール使えず
・Acronis True Image 2014
 失敗
 ディスクが見えず
・HDDを抜き取って他のwin7PCに接続し、
 「ディスクの管理」から当該HDDのパーティションを消去
 
 
上記対応後、ESXi6.0のインストール成功
 
 
 
 
■TIPS、メモ
電源ON時は非常に大きなファン音がする
その後もファン音が大きな状態は継続するが、
5分程度経過すると落ち着く(通常のデスクトップPC並に音が下がる)
 
 
ファンの音を静かにする設定
 
F9でRom-Based Setup Utility
Advanced Option -> 温度設定
最適なクリーニング に変更
 
 
 

iLO4

iLO4の統合リモートコンソールはChromeでは起動できませんでした。
IEで起動を確認しましたが、Advanced ライセンスが入っていないため2分程度でリモートコンソールが切断されます。
iLOのAdvancedライセンスはオークションで8000円程度で売られていますが、最初にモニターとキーボードを本体に直結してESXiをインストールしてしまったら基本的にコンソール画面を見ることは無いため 、このままとしました。
 
ちなみに、Advancedライセンスが無い状態でもサーバ本体の電源On/Offは可能です。
 
 
■電気代
起動時
ファン低速後